こんにちは。はんおじです!
みなさんはこのワード、言ったことないですか?
「とりあえずやる事ないからさ、これやっといて」
じつはこれ言われるとモチベーション下がります。
さて、今回は「現場監督の新人に、現場監督の仕事を教えるときにやりがちな3つの失敗」という内容です。
新人くんのやる気がな〜い!
このように少しでも感じてるひとは、これから紹介する内容をみて、胸に手を当てて自分の言動をチェックしてみて下さいw
先にそのやりがちな3つの失敗を言っておくと、
- 何のための仕事か教えていない
- 「いいからやって」と言う
- 一緒にやらない
それでは一つずつ解説していこうと思います。
何のための仕事か教えない
まずは「1.何のための仕事か教えない」ということです。
みなさんは新人に仕事をさせるとき、「とりあえずこれやっておいて」と言うことってありませんか?
ドキッとする人もいたかと思いますが、こういう言葉って言いがちですよね。
私自身も以前はこういう言い方をしていました。
この言い方がなぜいけないかというと、言われた新人の「主体性を削ぐ」からです。
主体性をかみくだいて言い換えると「自分で考え行動するちから」です。
主体性って現場監督という仕事をするうえで一番と言ってもいいほど大事なマインドですよね。
刻々と変化していく現場に対して自分で何が最良の方法か、判断か、考えられるようにならなくては一人で現場は回すことができません。
なので、新人には主体性を持てるような教育を心がけましょう!
では、先程の例のように「とりあえずこれやっておいて」と言いたくなったときは、どのように言ったらいいでしょうか。
例えばですが、「とりあえずこれやっといてほしいんだけど、この廃材集計の作業は、完成検査時に検査員が設計数量と比較して設計数量以上廃材を捨てているから、我々受注者に工事代金を払ってよい、と判断するための材料になるんだ。大事な作業になるから落ち着いて間違いのないようにやってみてね。終わったら私がチェックするから、とりあえず頑張って」という感じで伝えれば新人は主体性を持って作業すると思います。
なので、1.のまとめとしては「主体性を持たせるために、その作業が「何のための作業なのか?」を説明する」ということになります。
「いいからやって」と言う
つぎに「2.「いいからやって」と言う」です。
このワードはどんな場面で出がちかというと、教える側が忙しい時です。
新人のときって上司が今、忙しいかなど正直分かりません。
だからいつでも構わず質問をしてきます。
では上司の立場と新人の立場、両方の視点で考えてみましょう。
上司の立場で考えると、「この忙しいときにそんな質問すんなよ!」と言いたいのを「それは流石に言い過ぎかな」とかろうじて回避し、なんとか口から出たのが「いいからやって」なんですよね。
上司からしたら本当ははっきり言いたいところを抑えて発した言葉なので、むしろ優しさだったのだと思います。
一方、「いいからやって」と言われた新人の立場になって考えるとどうでしょうか。
「ちゃんとした仕事したいから質問してるのに、その答え方なんなんだよ」
「あーそうですか。言われたことだけやってればいいってことね。」
「この会社じゃ成長なさそうだから辞めようかな」
とだんだんとなっていきます。
また、この「いいからやって」は1番で解説した「主体性を削ぐ」というマイナス面も併せ持っているので注意が必要です。
もしこっちが忙しくて対応できないときは「わるい。いまちょっと忙しいからもうちょっと待ってて」と伝えたほうがよいと思います。
新人に忙しいと言いたくないという人もいらっしゃるかもしれませんが、プライドうんぬんよりも、人として正直にコミュニケーションを取ることで良質な人間関係ができ、それもまた対人関係に関する新人教育の一つとなるので、変に気を使わないほうがよいでしょう。
ただし、新人の自尊心を傷付けるような上司のぶっちゃけ発言はつつしんだほうがいいですね。
2.のまとめですが、「いいからやって」で済まさず、新人の自尊心を傷つけない言葉で正直なコミュニケーションを心がけるということです。
一緒にやらない
3つ目は、「一緒にやらない」です。
これはどういうことかというと、新人に仕事をさせるために、仕事を教えるのは当たり前ですよね。
しかし、仕事のやり方を教えるだけでは不十分だとわたしは思っています。
大事なのは「思考の過程」。
なぜなら、仕事のやり方だけ教わっても、なぜそのような「やり方」に至ったのか、今回なぜそのような「やり方」を選択したのか、意味がわかっていないと、今度新人が独り立ちしたときにどうしたらよいかわからなくなってしまうからです。
例えば下水の人孔入れ替えのため、舗装版切断のマーキングを新人に任せるとします。「人孔芯から3mでマーキングして人孔の南側に口開けね」と指示したとします。しかし、実際の現場では、埋設物の入り方は図面と合っているのか、周辺の家の汚水桝や水道メーターなどの状況から計画通り3mのカッターで掘削できるのか?口開けはどこに入れてもらうのか?など、複合的な判断が求められますよね。
このように複合的な判断は様々な場面で必要になってきます。ですので、新人に仕事を教えるときには、一緒に「思考を共有しながら」仕事をすることが大切です。決して「こういうふうにやるんだよ!(ちゃっちゃっ)」と簡単に教えてはいけません。
新人の視点まで視座を落とし、「ダンプはどっちからバックしてこさせたらいいだろう?」「丁張はどこにかけておけば邪魔にならずに手間が増えないだろうか?」と一緒に考えながら思考を共有し、答えを導き出していく過程を見せることが必要だと思います。
3.のまとめとしては、仕事は新人と一緒に思考を共有して答えを導き出していくことが必要ということです。
まとめ
というわけで今回は「現場監督の新人へ仕事を教える時にやりがちな3つの失敗」というテーマで、3つ紹介してきました。
3つの失敗が何だったかもう一度おさらいすると、
1.何のための仕事か教えない
これに対しての正解は、「主体性を持たせるために、その作業が「何のための作業なのか?」を説明する」ということ
2.「いいからやって」と言う
これに対しての正解は、「いいからやって」で済まさず、新人の自尊心を傷つけない言葉で正直なコミュニケーションを心がけるということ
3.一緒にやらない
これに対しての正解は、仕事は新人と一緒に思考を共有して答えを導き出していくことが必要ということ
このようなないようでした。
今回の話がちょっとでも、新人を抱える会社さん、現場監督の方々の一助になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた!はんおじでした!