ももさん、工事で表彰もらうってどういうこと?
公共工事では工事に対して点数がつくんだ。
その点数が高い人や企業は表彰されるんだよ。
公共の土木工事では工事評定点という点数が付きます。では、どういうことをすれば、何をすれば点数が高くなるか?基本的には発注した役所の担当者が楽になることを積極的にこちらから行うこと。
それから役所の担当者が採点しやすい結果・成果を残すといいのです。
なぜなら、採点する人も人間なので感情を持ち採点しています。
だから面倒なことをやってくれる受注者のことが大好きなんですね!そして、工事の結果や成果が役所の採点項目とマッチしていたら採点しやすく、点数を付けてもらいやすいのです。
表彰を取ると臨時ボーナスをもらえるという会社もあります。毎回表彰を取ることができたらボーナスもらえて最高ですよね!継続して表彰を取れるように頑張っていきましょう!
では、具体的にどんなことをすると点数が高くなるのでしょうか。
いままでに3回表彰をもらっているはんおじが具体的にどんなことをして表彰をもらうことができたのか、代表的な3つについてご紹介していきます。
この記事をよむとわかること
- 土木工事で表彰を取るために必要な心構え
- 土木工事で表彰を取るための具体的な方法3選
- 表彰を取る以上に大切なこと
それでは順番に解説していきましょう。
土木工事で表彰を取るために必要な心構え
まず最初に土木工事で表彰を取るために必要な心構えについて説明したいと思います。ただ、注意してほしいのですが、これから書くことはあくまでもわたし個人の意見ですから書いてあるとおりににやったけど表彰取れなかったじゃないか!と言われても一切責任は持てません。
十分ご注意くださいね!
土木工事で表彰を取るために必要な心構えは下記の3点。
必要な心構え
- 発注者が喜ぶことをする
- 工事箇所地元の方が喜ぶことをする
- 工事への意欲を持つ
順番に解説しますね。
発注者が喜ぶことをする
発注者も人間なので、時間が掛かることや関係者への報告連絡相談なのでの面倒なことは嫌がります。なので、それらの面倒なことをこちらが喜んで引き受けましょう。
それが発注者を喜ばせ、気分をよくさせる基本の心構えです。
もちろん発注者でなければできないこともありますので、その場合は『お忙しいところ申し訳ないのですが』と前置きしたうえで発注者にやってもらいたいことを伝えましょう。
また、発注者に言われなくても次々に必要な書類を提出してくれる業者は発注者にしたら催促する必要がないので喜ばれます。
工事箇所地元の方が喜ぶことをする
基本的に地元の方からしたら工事なんてうるさいし揺れるしで歓迎なんてされるものではありません。
わたしたちが仕事をする際には地元の方々にどんな工事を、何のために、いつからいつまで、どこでやるのかなど工事のお知らせ用紙を配布したり、工事箇所に近い方へは直接伺って説明します。
しかし、それだけでは地元の方々の理解は得られません。人は『知らない人』に対しては普通、警戒感を抱くものです。例えば、家に太陽光発電などの飛び込み営業が来ても基本的に相手にしないし、嘘を言ってそうとか思いますよね?それと同じことです。
なのでコミュニケーションを多く取り、警戒感を取り払っていき良好な関係を作る気持ちが大切なのです。
工事へのモチベーションを持つ
このテーマはもとも大切なことです。
なぜなら、工事へのモチベーションが無いと日々の施工管理がなあなあになってしまうからです。施工管理には品質管理、出来形管理、安全管理、写真管理、工程管理、書類作成、日々の地元PRなどなどありますが、これらがおろそかになると表彰をとることは難しくなってしまいます。
モチベーションを上げる方法としてはわたしが日々実行していることは下記のとおりです。
モチベーション向上方法
- 社会的に重要な構造物を造っていて、自分たちの手によって人の安全が守られると自覚する
- 日々、仕事リストを更新し、脳内メモリーの空きを増やし心が病まないようにする
- 高い工事評定点を取って臨時ボーナスをゲットし、豪遊するイメージを持つ
自分に合うと思ったものがあったらやってみてくださいね〜
土木工事で表彰を取るための方法3選
前項で挙げた必要な心構えを踏まえた具体的な方法について、下記の代表的な3つの方法をお伝えしたいと思います。
発注者の面倒事はなるべくこちら側でやる
発注者も人間なので面倒なことはしたくありません。面倒なことはこちら側引き受けましょう。また、コミュニケーションをよく取り発注者の困り事・懸念事項・悩みをくみ取り解消していきましょう。
発注者を安心させることも大変重要です。
以下、例をいくつか挙げるので参考にしてみてくださいね。
発注者の面倒ごと解消案
- 着工時に必要な書類を速やかに漏れなく提出する
- 地元の自治会長を調べてリストを渡す、挨拶のアポ取りをする
- 関係各企業者を調べリストを発注者へ渡し施工通知鑑を作成してもらう
- 他企業と調整が必要な事案について、積極的に調整を取り、結果を発注者へ報告
- 日報、週報、月報などの決められた書類を決められた期日までに、修正がない状態で提出
- 現場が整理整頓されており、日頃から安全対策を心がける(安全パトロール時の指摘ゼロ
- 発注者の懸念事項に対して迅速に調査検討し、対応する
- 施工箇所地元への入念な工事PR(発注者は苦情が出ると減点せざるを得ない)
出来形・品質管理規格値のずれを少なくする
工事評定点を良くするためには出来形・品質管理の実測値を設計値とかけ離れないようにかつ、規格値内でなるべく少なくすることです。なぜなら、設計値に近い=丁寧な工事が行われたということが分かるので、発注者の評価が高くなります。
物を造る際、工種ごとに決められた設計値に対していくつまで許容するかということが決められています。これは発注者ごとに数値が違ったりもします。
例えば水路を設置するとします。標高で『10.000m』という高さで設置する設計に対して『10.200m』で実際には設置できたとします。この場合だとプラス20mmということになります。
発注者が決めた規格値がプラス20mmだった場合は、ギリギリ規格値内ということ。しかしこれでは加点も何もありません。
発注者によって規格値の50%以内に入っていれば加点など、ルールがあります。ちなみに上記の例で50%だと±10mmまでに入っていなければいけません。自治体よって決まりは異なりますし、教えてくれない自治体もあるかもしれません。
発注者の担当に聞くか、会社の他の監督などに聞いて情報収集してみてくださいね。
創意工夫・社会性等に関する事項の実施
創意工夫・社会性等に関する事項に取り組み、発注者に取り組んだ内容とそれによって得られた効果を報告し認められると、工事評定点が加点されます。
優れた工法を用いて施工して工期を短縮したのなら発注者が進める事業の早期実現に貢献してることになるので加点になります。
また、社会性等に関する事項として地域の役に立つことを行うと土木工事のイメージアップに繋がり、発注者にとってプラスになるので加点となります。
わたしは以前、工事箇所の地域住民を集めて消防署の方にお願いしてAED講習会をやってもらったことがあります。
工事箇所沿線住民に対し週ごとに工事予定を一軒一軒、チラシでお知らせするのも効果的で苦情予防になります。
このように色々とやれることは考えられますし、インターネット上にも様々な事例が転がっています。ぜひ色々と検討して加点目指して頑張ってください。なお、注意事項として下記2点をお伝えしておきます。
注意事項
- 加点には限度がある
- 着工前にやることを予定して、ある程度段取りしておかないと施工中は余裕がなくて難しい
表彰を取る以上に大切なことを忘れないで
表彰を取る以上に大切なこと。それは家族との時間です。
家族が居なければ恋人や友達でもいいです。つまり、あなたにとって大切な人と過ごす時間。
何のために仕事をしているのか、なぜ表彰を取って臨時ボーナスをもらいたいのか、なぜ自分の価値を高めたいのか?
それはやはり大切な人との充実した幸福な時間を過ごすためだと私は思います。
例えば、日々仕事のことばかり考えていて帰りはいつも遅い。休日もろくに無いような状態で誰が幸せでしょうか?本人は家族のためだと頑張っていても、とうの家族はどう思うでしょうか?
考えてみればそこまでして働くことに何の意味もないことが分かるはずですよね。ですから物事にはバランスが非常に重要です。過ぎたるは及ばざるが如しです。
もし、表彰を取って臨時ボーナスをもらったり自分の価値を高めて給料アップしたいけど、現状仕事づくめになっていて大切な人と過ごす時間が無いという方は転職も視野に入れて考えてみてくださいね。
わたし自身、今まで3回の転職を経験しています。転職は大変な労力が必要ですが、今の環境を変えたいと思っているのなら我慢するのはもったいないことです。人生は一度きりだから。
欧米では転職が盛んに行われています。なぜならみんな人生をハッピーに過ごしたいから。この職場が嫌だからというシンプルな理由で全然転職するようです。
転職サイトはわたしも利用したことがありますが、けっこう親身になって面談で色々と相談に乗ってくれます。そして希望に合った会社を紹介してくれます。
また、退職理由をアドバイスしてくれたり新しい会社での面接のアドバイスもくれます。
自力だとなかなか腰が重たいと思いますので『よし、転職するぞ!」と決めたらぜひ転職サイトの利用をしてみてくださいね。
あ、もちろんまだ悩み中でも相談に乗ってくれますから気軽に転職サイトを利用してみてください。
ちなみに余談ですが、ヘッドハンティング業者(引き抜き業者)からのお誘いがある人もおります。高待遇で勧誘を受けた場合は注意が必要です。転職先で説明と異なる職務だったりと意に反することになりかねないからです。ご注意を。
働きやすい環境でチャレンジしよう
今回は土木工事で表彰をもらった時にやったこと3選ということで、心構えから具体的な方法についても書いていきました。それから、働く環境やバランスも大切ということをお伝えしてきました。
現場監督は業務量が多く、それだけでも精神的につらいところではありますが表彰を取れるようになると現場監督として一皮むけたと言っても過言ではないかと思います。
しかし表彰を取れた結果だけでなく、それ以上にその過程で死ぬほど努力した経験が財産になっていきます。あきらめずに頑張っていきましょうね!
それでは、はんおじでした!^^