こんな疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
『現場監督の仕事って何があんの?』
今回はこんな疑問をお持ちの方に、現場監督の仕事で最も大切な仕事を3つ紹介します。
早速ですが、大切なのは下記の3つです。
- 予算管理
- 現場管理
- 安全管理
もちろん、現場監督の仕事はとても多いので上記以外にもたくさんあります。
ですが今回は大事な仕事を3つにしぼってご紹介していきたいと思います。
予算管理
社会人になると嫌でも予算というものに関わり、予算に縛られて仕事をする事になりますが、
学生の方には少し馴染みの薄いワードかもしれません。
予算というのは分かりやすく説明すると、下記の通りです。
1.お金をいくらまで使っても良いか把握
会社では毎年、入ってくるお金を予測して一年の予算を決めます。これは国でも地方自治体でも同じです。
これを土木工事に置換え考えると、入ってくるお金は発注者から請負った金額、つまり請負契約金額です。
この請負契約金額を全て使い切ってしまうと会社に利益が残らないということ。
つまりあんま意味なくね?ということになります。
会社によって利益率の目標がありますので、その利益率になるように現場監督は努力が必要です。
具体的には工法の選定、協力業者の選定、見積精査交渉、などを検討して利益率の確保を目指さなくてはなりません。
最終的には実行予算書に、現場で掛かる全てのお金を記載してまとめ、会社の承認が得られれば、その実行予算の範囲内で工事を完成させれば良いのです。
つまりこれで、いくらまでお金が使えるかが明確になるのです。
2.利益がいくら出るのか算定
前述の実行予算書と重複する部分もありますが、この実行予算書を作成することで利益がいくら出て、利益率が何%かが分かります。
この利益率を会社の目標値以上にしなければなりません。
そのためには儲かる工法を探したり、安く施工してくれる協力会社を探したり、材料を安く入れられる商社を探したり、利益率を確保するために様々な可能性を探ります。
少し会社全体のことを記述しますと、請負契約金額に対して利益額がいくらで、原価がいくらかかかるという情報は、経営判断の重要な材料になってきますのでとても重要です。
ですので、できる現場監督というのは常に予算を頭に入れていて無駄を省いたり、追加でお金をもらえる手段はないかなどアンテナを張って仕事をしています。
3.原価をいくら下げられるか検討
実行予算書を作成し、何にいくら実際に掛かるか(原価)を積み上げる(書き出して合計金額を算出)と、個々の工種(工事の種類)ごとの金額が分かります。
これらを、発注者が行った積算データ(過去の統計データや業者への聞き取りデータを基にした原価から計算した工種ごとの想定金額)と見比べると、実行予算書で原価が多く掛かってしまっている工種が見えてきますので、原価をもっと下げられるか余地があるのではないか、ということが分かるので協力業者への見積金額交渉や材料見積金額の交渉を行い、原価を積めていくことが可能になります。
現場管理
現場管理と一口にいうと非常に幅が広いのですが、簡単にまとめると下記のとおりです。
『請負契約金額を戴くための工事目的物を作るための一切の行為』と言っても過言ではないと私は思います。
具体的にはいくつかの項目にすると、
メモ
- 各種書類作成
- 関係各機関との調整、届出
- 工事場所近隣住民への対応
- 測量
- 協力業者、職長との打ち合わせ
- 使用材料の手配
- 置場、現場事務所の手配
- 廃材搬出場所の手配
- 丁張りの設置
- 出来形管理
- 品質管理
- 工事写真撮影・整理
- 予実管理
- 中間、竣工検査対応
上記のように、細かく書くとこれだけたくさんあります。
それぞれの項目についてはのちに記事にして細かく紹介していきたいと思っています。
大規模工事においてこれだけの事柄を一人で行うのはスーパーマンでない限り無理です。
ですので、ゼネコンでは分業制にしなくては仕事が回らなくなってしまうのです。
安全管理
3つ目に書いてしまいましたが、決しておまけみたいな考えではありません。むしろ一番大事と言ってもおかしくないくらいです。
その理由は、人が怪我をしたり病気になったり、最悪の場合亡くなってしまったりすることは、現場監督としても気分が良いものではないですし、被害者やその家族に対しても非常に悲しいことだからです。
感情面が一番の理由と私は考えますが、他にも安全管理が重要な理由はあります。
その一つとしては、事故があると工事が止まり、工程に遅れを生じ予定が狂い、余計なお金が掛かってしまいます。
現場監督は事故対応に大幅な時間を要し、現場を施工する段取りをする時間がなくなるわけだし、再発防止策に、取り組まなければ工事を再開できなくなるし、結構大変です。
上記のように事故が起こると色々な面で影響が出て大変ですので、安全管理をサボってはいけないのです。
安全管理もとても大切な現場監督の仕事の一つです。
まとめ
今回は、現場監督のお仕事メイン3選ということでご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
細かく言えば他にも色々なお仕事がありますし、ぞれぞれの項目も奥が深い内容ですので、
おいおい記事にして参りたいとおもっております。
現場監督を目指している方、現場監督に転職しようと考えている方、今現在現場監督だけどスキルや
知識をもっと増やしていきたいと思っている方々に何らかのお役に立てば嬉しいです。
それでは、また。
はんおじでした!