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公共工事の元請が最初に覚えるべきこと10選

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公共工事の元請を初めてやると、多くの人が最初にこう思います。

「思ったより書類が多い…」

「これ、何から手を付ければいいんだ?」

民間工事と違い、公共工事は

ルール・書類・管理で成り立っています。

現場の施工ができるだけでは、実はなかなかうまく回りません。

私自身も最初は

「こんなに管理が必要なのか…」と何度も痛い目を見ました。

そこで今回は、

これから公共工事の元請をやろうとしている人に向けて

「元請が最初に覚えるべきこと10選」

を、実際の経験ベースでまとめてみました。

これを最初に知っておくだけで、

現場の進め方がかなり楽になるはずです。

設計図書の読み方を理解する

公共工事は

•設計図

•特記仕様書

•共通仕様書

•数量計算書

など設計図書一式がすべてのルール

民間工事と違って

「現場のノリ」で進めると普通にアウトになります。

なので、設計図書を一通り理解してから現場を始めるのが鉄則です。

「どうにかなるべ」で始めるのは基本的には駄目です。

また、請負契約書に付属する約款の中には「設計図書の照査をすること」と文章があることが多いので、工事請負者が設計図書の照査が義務となっています。

設計図書の照査とは、設計図、数量、現場それぞれがリンクしているか、リンクはしているが現場に見合った設計になっているか、これから造る構造物が現場沿線構造物の高さと合うのか、などを確認して発注者に報告する作業です。

施工計画書は“工事の設計図”

施工計画書は提出書類ではなく、現場の進め方を決める設計図

• 工程

• 施工方法

・出来形管理

• 品質管理

・写真撮影管理

• 安全管理

・廃棄物処理計画 などなど

これを最初に整理しないと現場がグダグダになる。

面倒くさいから適当に作ると施工中に必ず行き詰まることになります。これは経験上何度も痛い目見てるので私を反面教師にして下さい。

工事写真管理は最初にルールを作る

途中から整理すると 100%地獄。

最初に決めること

• 撮影項目

• 撮影頻度

• 黒板内容

• 整理方法

ここが元請の腕の見せ所。

正直、完成検査時に他があまり整理されてなくても写真がきちんと必要な項目が必要なタイミングで必要な量・アングルで撮影されていれば検査合格する事も多いです。

出来形管理・品質管理の意味を理解する

公共工事は

• 出来形

• 品質

• 写真

この 3点セットで完成を証明する仕事

特に「埋まってしまう部分の証明」がとても重要です。なぜなら後から検査員が確認できなくなるから。

検査員は、「工事が設計通りに各種基準を守って造られたかを確認して、工事代金を支払ってもよいかを判断する」事が仕事なので、そのために必要な根拠資料を揃えながら工事を行なっていくのが元請の仕事と私は考えています。

ここを理解してないと詰みます。

協議・報告・承諾のタイミングを覚える。

まず第一に公共工事は勝手な事をしたら基本的にアウトです。

必ず

• 事前協議

• 承諾

• 記録

が必要。

監督員とのコミュニケーションは超重要。

なぜ超重要かと言うと、勝手な事を元請側でやってると発注者が「守ってくれなくなる」からです。

どういうことかと言うと、例えば現場で、現場打ちの擁壁を一直線に作るとします。しかし法線上には障害物があり、真っ直ぐ作れません。なので障害物を避けて擁壁を造りました。発注者には報告せずに。

そして全て完了してから「擁壁の延長が変わったのでお金下さい」と言っても発注者からしたら「業者が勝手にやった事」になるので何もお金を見てくれません。

安全管理書類は現場の盾

安全書類とは

• KY

• 作業手順書

• 新規入場者教育

• TBM(ツールボックスミーティング)

など。

事故が起きた時に

会社を守る盾になる書類。

万が一、事故が起きた際は労働基準監督署が現場に来て、元請業者の安全管理義務違反が無かったかチェックされます。

問題があれば元請が指名停止になり現場が取れなくなったり、最悪の場合、現場責任者が捕まったりします。

また、私個人的には、安全書類というのは作業員や下請業者に対して「うちの現場はきちんとした会社だから作業もきちんとやりなさいよ」という無言のアピールにもなると思っています。

経験的に朝にきちんと朝礼をやって打合せをしている現場は事故率が低いと思います。

逆に中には朝礼も特に無くなんとなく現場がスタートする、という現場もあります笑

そういう現場は事故もしくは手戻りや現場が途中でストップするということが多いように思います。

下請管理は元請の仕事

元請は

• 施工

• 工程

• 安全

• 品質

その他現場に関わる全ての事柄

全部の責任者。

下請に丸投げは通用しない。

下請業者に施工させるとしても設計通りの仕様・寸法で施工されているのか、丁寧に把握し、管理する事が必要です。下請の専門業者だとしても間違うことや勘違いをすることは結構あります。

下請の専門業者とはいえ、任せっきりにするのではなく、コミュニケーションを取りながら協力して設計図書に示されたものを作っていく意識が重要です。

変更契約の考え方

公共工事は

• 数量変更

• 条件変更

• 設計変更

が普通に起こる。

だから

変更の根拠を残す癖が超大事。

変更書類というものは面倒くさいですが、めちゃくちゃ大事なものです。何故なら設計変更して請負金額を増額できる可能性を持っているからです。

この設計変更で現場の利益率が変わってくるということは、元請で公共土木工事をしている会社からしたら承知の事実です。ぜひ、面倒くさがらずトライしてみてほしいと思います。

書類は「後から作る」が一番危険

やりがちなのが

竣工前に一気に作る

これやると

• 写真不足

• 試験不足

• 根拠不足

で詰みます。

現場を施工している間は、現場の段取り・施工方法の協議・周辺住民への工事PR・写真撮影・発注者立合いなどなど、とても忙しいので、ついつい書類が後回しになりがちです。

しかし、現場が終わってから全部を作るとなるとどうしても抜け漏れが発生するし、ボリュームも多くなりがちなのでおすすめしません。

ベストなのは施工計画書を毎日確認し、必要な写真・出来形計測・品質管理試験関係・段階確認などなど、工事の進捗に合わせて実施する事を確認しながらリアルタイムに抜け漏れの無いように注意して現場を進める事です。私などはそのようにやっていても一個か二個の抜け漏れが出るのが常です。

それぐらい常に神経を研ぎ澄ませて施工管理に当たらないと、検査にスムーズに合格するのは難しくなります。

信頼される元請は“整理がうまい”

監督員が一番見ているのは

• 書類整理

• 現場整理

• 工程管理

つまり

段取り力。

これができる会社は次の仕事も「ぜひお願いします」とひいきにされます。

まとめ

公共工事の元請という仕事は、

「施工をする仕事」というよりも

現場全体を管理する仕事

だと私は思っています。

設計図書を理解し、

施工計画を立て、

写真・出来形・品質を管理し、

協議や変更を整理しながら現場を進めていく。

そして

下請業者・発注者・近隣住民など

多くの関係者の間に立って現場をまとめていく。

正直に言うと、

最初は大変です。

私自身も何度も失敗しましたし、

今でも「あの時こうしておけば良かった」と思うことはあります。

ただ、公共工事は

きちんと段取りをして管理できれば、非常に安定した仕事でもあります。

これから元請として公共工事に挑戦する方は、

ぜひ今回紹介したポイントを意識して現場を進めてみてください。

少しでも参考になれば嬉しいです。

もし

  • 施工計画書の作成
  • 工事写真の整理
  • 各種管理書類の作成
  • 竣工書類の取りまとめ

などで困ったときは、

私がやっている事業、建設書類作成サポート「ビルドバディ」でもお手伝いしています。

現場を回しながら書類まで全部やるのは、本当に大変です。

そんなときは

「現場の相棒」として頼っていただければ嬉しいです。

それでは、また!

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