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土木の施工管理で役立つ資格とは?持ってる資格を役立つ順に元現場監督が解説

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こんにちは。はんおじです。

わたしは土木分野で施工管理(いわゆる現場監督)を大学卒業して18年間やってきました。

道路、河川、下水道管、水道管、下水処理場、電線共同溝、橋梁修繕など色々とやってきたので広く浅く知識があります。

今回はたまに質問を受ける内容に答えていきたいと思います。

以前もエックス(旧ツイッター)のDMで「他部署から施工管理に異動になるんですが、どんな資格を持っているといいでしょうか」的な質問をもらったことがあります。

正直、会社によってメインで施工している工事が異なるので、あくまでも一般的な話をそういうときはさせてもらいます。

なので、土木工事の施工管理を行う上で役立つ資格は知りたい人は一定数いそうなのでこの記事を書いてみます。

そんなことは知ってるわ!という人はスルーしてください。

それで先に結論なんですが、自分が持っている資格の中でいうと下記のとおりです。

1.1級(2級)土木施工管理技士

2.車両系建設機械(掘削用)運転技能講習

3.コンクリート診断士

4.コンクリート技士

5.1級舗装施工管理技士

こんな感じです。

ぶっちゃけ言うと施工管理なので資格ってほとんど要りません。

1級土木施工管理技士だけ最低限もっていれば食っていけます。

けど、それでは知識が非常に浅いので、より良いものを作りたいと思った時にはそれ以外の資格にも挑戦することが大事だと考えます。

各資格についての解説(受験要件リンク付き)

では順番に主観たっぷりに解説して参ります。

1.1級(2級)土木施工管理技士

まずは何といっても「1級(2級)土木施工管理技士」です。最重要です。

なぜ重要かというと、1級土木施工管理技士を持っていると公共工事の監理技術者(主任技術者の場合もあり)として届け出て工事を施工することが承認されるからです。

簡単に言えばその人の名前仕事が取れる、ということです。

2級土木施工管理技士は請負金額4,000万円までの場合に主任技術者になれます。

さらになぜ仕事が取れるのかといえば、【1級土木施工管理技士を持っている=土木工事に関する最低限の知識を持っている】と役所から認識されるからです。

なので現場監督はみんなこの資格を最初に目指します。

詳しい受験要件・案内はこちら(リンク:一般財団法人 全国建設研修センター)

2.車両系建設機械(掘削用)運転技能講習

これは資格じゃなくて技能講習だろ。と突っ込みが入るのは分かってますがユンボ乗れるか確認するときに「ユンボの資格ある?」と聞くから資格ってことでOK。

で、車両系建設機械がなぜあってよかったかというと、工事現場とイメージすると複数人いるイメージかもしれないんですが、意外と現場監督一人の場合とかあります。

そんな時にユンボ動かさないといけなくなる時が結構あります。

例えば、資材搬入のために置場の出入り口を塞いでるユンボを移動させたり、職人は来ないがダンプだけ来て残土出しをするのでその積み込みをするなど。

結構、現場監督でも一人もしくは少人数で現場を運営していると乗らないと話にならない場面が多いです。

なので持っておくと出番が多い資格の一つだと思います。

詳しい受講要件・案内はこちら(リンク:コマツ教習所 埼玉センタ)※一例。全国各地で講習が開かれています。

3.コンクリート診断士

ここからは余力と意欲があれば知識として持っておいた方が有利だし、会社によっては毎月のお給料に資格手当が付く場合もあるのでわたしも取得した資格です。

コンクリート診断士とは、すでにできているコンクリート構造物の状態を診断するいわば「コンクリートのお医者さん」です。

ちなみに日本のコンクリートの歴史は、1873年に最初のセメント工場が東京の深川にできたところから始まりました。なので結構最近です。

第二次世界大戦後の復興と高度経済成長期も相まってどんどんコンクリートが使われて土木資材の中心的材料となっていきました。

一方で歴史の浅かったコンクリートは使用する砂利や環境、外的要因に対する影響が未確認だったこともあり、数十年たってから種々の変状が現れて問題になってきました。

このような問題を起こす要因を知っておくとコンクリート構造物築造の際はもちろん、築造後のメンテナンスにも有用な知識が身に付きますので持っておいて損はない資格です。

詳しい受験要件・案内はこちら(リンク:公益社団法人 日本コンクリート工学会)

4.コンクリート技士

コンクリート技士は前述したコンクリート診断士を取得前に取得した資格です。

この資格は、コンクリートの配合設計や製造から、現場での施工・検査・管理といった幅広い業務に関する知識が問われる資格です。

ですので、生コンやコンクリート二次製品を頻繁に使用して工事を行う建設業者であればとても役立つ資格だと言えます。

例えば、良質なコンクリートを打設するためにはどうしたらいいでしょうか?と発注者に聞かれ現場監督としてなにも答えられなかったら発注者が心配になってしまいます。

コンクリートを打設する際にも職人や作業員が正しい施工方法をしているか確認する際にも役立つと思います。

また、生コン工場でもコンクリート技士を持っていると優遇されます。(全国生コンクリート品質管理監査会議「技術力の確保」の項目で要件となっています。丸適マークのやつです。)

詳しい受験要件・案内はこちら(リンク:公益社団法人 日本コンクリート工学会)

5.1級舗装施工管理技士

1級舗装施工管理技士は各種舗装の材料や施工技術に関して知識を得られる資格です。

公共工事の監理技術者には発注種別が「舗装工事」に限ってなることができます。

自分の感覚としては舗装修繕工事や土木工事の付帯工事であれば1級土木工事施工管理技士の知識量で充分なイメージです。

舗装がメインの工事の場合にはあったほうが無難かなという感じです。

試験の内容は施工も出ますが、配合設計や、一般的にはあまり使わないようなマニアックな工法についても出題されたので、わたしの実務にはあまり活きなかったです。

舗装工事をメインとしている建設業者やプラントの場合は活きる資格です。

詳しい受験要件・案内はこちら(リンク:一般社団法人 日本道路建設業協会)

まとめ

以上、自分が持っている資格について必要だった順に解説してきました。

いかがだったでしょうか。

これから本格的に施工管理を行っていくという方にはリアルな声として届いてくれると嬉しいです。

これからも土木に関する情報を発信していきますので、よければブックマークしてくれると嬉しいです。

また、エックス(旧ツイッター)でも【ブログ更新】のお知らせや日常の気づき、情報を発信してますので、フォローのほどよろしくお願いします。

それではまた。はんおじでした!

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